フリーターから公務員を目指すという方も多いと思います。
今回はフリーターから公務員を目指す上で
事前に確認するべきこと、
合格率をアップさせるための試験攻略方法など、
フリーターから公務員を目指すポイントをお伝えいたします。
- 現在フリーターだけど、安定している公務員に就職したい
- 公務員を目指しているけど、フリーターが不利になるから少し不安・・・
- 公務員試験を受けるけど、どういったことから始めればいいの?
など、上記の項目に当てはまる方はぜひ、参考にしてみてください。
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結論、フリーターでも公務員になれます!

まず、結論からですが、フリーターから公務員を目指すことは、
周りの新卒、転職組に比べ多少努力は必要ですが、全然問題ないです。
私の周りにも、もちろんフリーターで公務員になった方は多くいらっしゃいますし、入庁後は特に問題なく働かれています。
なので、フリーターだから公務員試験に合格することは難しい、ということはありません。受験を考えている方は、試験対策に集中しましょう。
後述しますが、そもそもの根本として公務員試験は受験生はみな平等なんです。
ただ受験生で置かれている立場がそれぞれ異なるので、
・自分が公務員になりたい理由
・今後どうなっていきたいかという将来の目標
とをうまくつなげて面接で説明すればよいだけです。
経歴でマイナスになることは一切ございません。
フリーターが公務員試験に挑む上でのポイント

各自治体の年齢要件をまず確認する
公務員試験には試験を受けられない要件の一つに「年齢」があります。
新卒ならまだしも、フリーターの場合、この年齢要件がネックで希望する自治体を受験できないということもあります。
しばらく試験対策に時間を割いていたが、
ふと試験要綱を確認したら年齢制限に引っかかっていた
なんてことのないようあらかじめ確認しておきましょう。
各自治体の試験内容を確認する
基本的には、足切りとして筆記試験、その後人物性を見るグループディスカッション(GD)集団面接、個人面接の順に進んでいきます。
ただ自治体ごとに試験の種類が異なるケースがほとんどのため、
あらかじめ自分が受験したい自治体の試験内容はどういうものなのか、必ずリサーチしておきましょう。
自治体ごとに試験内容を必ず調べよう!
自治体によっては少し特殊な試験を課す場合もあります。例えば、
- 部活やスポーツ大会での実績が重視される自己推薦
- 自治体の愛をどれだけアピールできるかで合格できる超人物重視の試験
など様々です。
「筆記試験対策をしている時間的余裕がないから、こういった特殊な試験内容で勝負してみよう!」
という方にはオススメできます。
合格率をアップさせる戦略

ただ闇雲に対策をしていても時間がかかります。ここでは、フリーターの方が公務員を目指す上で重要な考え方を伝えます。
面接対策に時間をかけよう
まず前提として、筆記試験は足切りです。
もちろん自治体によっては、筆記試験の点数をそれ以降の面接の得点に加点するケースもありますが、
基本的には、筆記試験により自治体が面接できるキャパシティーまで人数を減らし、本格的にその人物を見ていく、
という仕組みになっています。筆記試験の勉強法については大まかにこちらの記事(公務員試験の勉強法~過去問中心の勉強方法について~)に載せていますので、是非ご覧ください。
個人的な考えとしては筆記試験は最低限合格できる力をつけたら、あとは面接対策に振りきってもいいかなと思います。
理由として、フリーターの場合、新卒と比較し、あらゆる点で面接で不利となるからです。
フリーターのための面接対策
前項では、フリーターが面接においては、新卒組などと比較して不利になると述べましたが、その理由はどういったものでしょうか?
抽象化すると次の2つにまとめられるでしょう。
一つ目は「なぜフリーターなのか」
二つ目は「フリーターからなぜ公務員を志望するのか」
という2点を面接官は突っ込んでくるからです。
この2つの問いに対する回答って、個々人でさまざまだと思います。
いわゆる紋切り型の回答を練ることができず、自分なりに思考し、面接官を納得させなければなりません。
フリーターの方は、この2点について、
他の新卒、転職組に比べてより深く論理的に説明し、面接館を納得させる必要があります。
1点目の「なぜ、フリーターなのか」という質問ですが、人数の点からフリーターは少数派だから聞かれることがあります。受験生が100人いて、大体6、7割が新卒、2割が転職(最近はもう少し高いかもしれません)残った数がその他、フリーターなどです。
世の中にはフリーターがどうのこうの言う人もいますが、公務員試験という制度においてはすべての受験生は平等です。
なので、「フリーター」が特段不利になることは決してありません。
しかし、普通に考えてみて、ほとんどの受験生が新卒等で埋められている中、それ以外の経歴を持った人が来たら、
「なぜその経歴なの?」とツッコミたくなるのは人間の性ですよね?
新卒の受験生に対しては、「なぜ新卒なの?」とは聞きません。だって他の受験生もほとんどが新卒だからです。
なので、フリーターは新卒の受験生と比べてより自分自身を深く語れるよう訓練しておく必要があるのです。
2点目の「フリーターからなぜ公務員を目指すのか」ですが、これもひとえに少数派だからです。
新卒だからなぜ公務員を目指すの?このような質問はありません。
なぜなら、世間一般的に大学を卒業したら、社会人としてどこかの企業・官公署に就職するのは当たり前だからです。
だから面接官としては少数派ゆえの興味本位としてどうしてフリーターから公務員を目指そうと考えたの?と質問をする場合があるのです。
まとめると、新卒組などの多数派と比較した上で、フリーターは少数派であり、それがゆえに面接官はより個人に関する質問をしてきます。
それに対し、
しっかりと自分の言葉で説明し、相手(面接官)を論理的に納得させる必要があり、どうしても他の受験生より面接対策が負担になります。
筆記試験が十分だと思ったら、面接対策にかける時間を多くしていくことが合格への近道だと考えます。
公務員試験は誰にでも平等だ

民間企業だと、一定の大学出身者の確保枠が決まっていて、ある程度の学歴が必要だという誠にしなやかな噂がありますが、
公務員試験の場合は全て平等に扱われます。
実際に入庁してみても、高卒、専門卒、大卒など様々ですし、出身大学も色々。
当然、その大学の学生数などにより一定の偏りはあるものの、偏差値40台から早慶クラス、東大出身者もいたりします。
この点、学歴に強いプライドがある方は公務員目指すのは危険です。
入ってみると、自分より低い偏差値の大学出身の上司もいっぱいいますし、たとえ学歴に差があっても給料はほぼ変わりません。
ここまで様々な出身者が入り混じっているのも珍しいですが、
ひとえに公務員試験において一定の学歴優遇や経歴優遇がないことの表れでもあります。
なので、フリーターがコンプレックスだという方は非常にオススメです。
学歴や職歴など分け隔てのない、平等な環境に身をおくことができますから。
世間でのフリーターが合格することは難しい、というのはほぼウソです。
確かに大変なこともありますが、そこはしっかりと対策し、
熱意のある答えを面接官に対して語れれば、必ず合格できます。