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公務員の「安定」について考えよう

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公務員の「安定」について考えよう

コロナの影響で、今後の国内の失業率、ひいては世界的な経済恐慌が発生している中、転職市場も活性化すると思います。

こうした中で、注目を集めるのは公務員市場、特に転勤のない市役所なんかはここ10年ぐらい人気の就職先として挙げられています。

  • 大学生で定年まで安定して勤められるし、給料も保証されるから、今の時代は公務員最強!
  • 転職先を探している会社員でもノルマがなく、転勤もない公務員はラクして仕事ができるに違いない!

今回はこうした世間的な常識に関して、本当にそうなんだろうか?という視点から、公務員を志望する方を少し冷静にして、実りある転職ライフを送ってほしいという願いを込めました。

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定年まで、この安定が続くかどうかは分からない

悲しいことですが、公務員を志望される方に、「自分がこの自治体の〇〇をもっと向上させて、世界的に有名な市にしてやる!」とか「この町で困っている町民のために自分が貢献したい」といった職務的な希望をもっている方は多くありません。大体の方が前述したように、定年まで勤める・・・、給料が保証されている・・・・ライフワークバランスがとりやすい・・・といった労働環境的な面を重要視しています。

別にそれが悪いわけではありません。今の法律では労働時間が規定されている以上、誰だって働きやすい環境で仕事をすることが自分の幸福につながるからです。

でも、多くの公務員転職希望者が理想とする「安定」が果たして本当なのかどうか、少し冷静に考えてみましょう。

【少子高齢化が進み、自治体運営が困難となる】

もう耳にタコができるぐらい「少子高齢化」というワードは聞きますが、実は自治体職員にとってはあまり実感がわいていないのも事実です。実際、高齢者の人口比率は年々増加傾向で明らかに自治体財政において少子高齢化に対する予算額というのが増えています。そして、高齢化により経済が活発化しないので、職員の給料は年々減額されていることも事実です。今と全く同じ体系が今後10年、20年後維持できることはまずありえません。

データとしても2025年の段階で、高齢者が3人に1人の割合となります。あれ?自分が学生だったころには4人に1人と教えられたのが、もう3人に1人の割合になっているのです。高齢化については、加速度的に進んでいます。

少子化については、すでに学校でも教えられている通り、平均で1人の子どもを産むという統計は今で変わっておりません。私が学生だったころでも確か合計特殊出生率(女性が49歳までで子どもを何人産むかの割合)が1.2とかだった気がします。ちなみに2019年は1.42で出生数については、1899年の統計以来過去最低を記録してしまったみたいです。

【職員の負担が増えている】

こうした状況に加え、公務員の人員削減を行った結果、職員一人当たりに対する業務量・質は年々増加しています。過去の職員名簿とかを見ることができるのですが、それと比較しても明らかに今の時代の方が職員数が減っています。

加えて職員の人員構造にも大きな変化があります。役所の採用方法として、退職者分をそのまま新人採用分で補います。ここ10年で団塊の世代をはじめとした大量退職があったため、今の自治体の3割以上が30代以下の若手で占められています。

昔は結構なベテラン職員が行っていた業務を新人が普通に一人でやったりもしています。そのベテラン職員の半分以下の給料で。負担が増えたとしてもそれに勝るもの、例えば給料が高い、とかインセンティブがあればいいのですが、税金で人件費を運営している以上、そういったことはないでしょう。

【スキルが身につかない】

公務員の育成方針としては、様々な部署を回り役所が取り扱う包括的な事務を遂行するというジェネラリストを前提としています。以前の記事にも書きましたが、そのため、役職は上ですが、課内では一番スキルがない、何をやるにも時には採用2年目とかの職員に教えてもらったりすることが当然のようにあります。そして「やっと慣れた」と思ったら、また別の課に異動となります。

思うのですが、この10年間でとてつもないほど世の中は変わりました。代表的なものがスマホです。10年前ってスマホ持っている人少なかったですよね。それが今では一人一台当たり前。そこから通販や決済、動画撮影やゲームなど、ありとあらゆることが変化しました。

こうした経緯を前提に、今後の世の中ってもっと変わっていきます。公務員ってこの先そういう変化に対応できるんですかねしかも、上述したように高齢化が進み、昔のように教育⇒仕事⇒リタイヤという3層構造は崩壊し、定年退職後も何らかの形で仕事をすることが当たり前の世の中になります。現に今の時点でも60歳を過ぎてもまだまだ現役で仕事に携わる高齢者はたくさんいます。こういう世の中に変化していく中、「役所」という枠の中でしか通用しない今の現役公務員って対応できるんですかね?

法律を根本的に変えない限り、終身雇用は維持されるかもしれませんが、逆に考えると、そこが居心地が悪い場所になったとしても、ほかに行くあてがないかもしれません。もちろん民間企業であれば、行くあてがある!と言っているわけではありません。私が実際の職場にいて感じるのは、こういう世の中の変化にあまり目を向けている職員が少ないなと感じるからです。

【給料は変わらない】

法律や条例などで給与が根本的に決まっているので、いくら努力しても給料は変わりません。

いつまでも安定して給料もらえるからいいじゃん!と思っていたのですが、実際に働いてみるとやっぱり気持ち変わってきます。

私が別に仕事が特段できる、というわけではもちろんないですが、明らかに仕事量が違う、やっている内容が重い・軽いでも給料に差がありません。当然有能な方はそれなりに昇進等するとも思いますが、その評価基準も謎だったり、よくわからないような結果もあったりします。

例えばルーティン事務が中心の部署と企画系の部署があったとしますが、どちらの職員が有能かどうかなんて実際に評価することって難しいですよね。

そして、今後というか今もそうなんですが、このまま給与は変わらないが仕事だけ増えるという現象が始まるといよいよ地獄だなって感じます。だって仕事が簡単にふえますが、給料は簡単にはあがりませんから。これが顕著なのがこれからの公務員だと思います。

俺たちの乗っちまった列車はよ!途中下車できねえぜ! by バレット

まとめ

これから公務員を目指す人に対して書いてみましたが、まずは親の世代のが言う、「公務員は9時5時」、「給料が高い」などの幻想を少し疑ってください。そして実際の公務員の方の声を聴いてみてください。いまではネットを通じて大量の情報が入ってきますが、自分にとって本当に必要な情報は何か?を見極めることも重要なスキルかと思います。そうした中、現職公務員が考える今後の公務員についてにご意見いただけると幸いです。

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