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公務員のリモートワーク事情

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公務員のリモートワーク事情


コロナを機にどんどん広がっていったリモートワーク。

所詮無理かなとも思っていたのですが、結構な企業で導入され、国の緊急事態宣言が出されてからは、ほぼ在宅というところもあるようです。

ノマドワーカーとか働き方改革とか、ここ数年は働き方を巡って色々と変化し続けているさなかですが、

このリモートワークという働き方は、奇しくも未知のウイルスにより認知され公に広まっていきました。



現在では色々な業種が工夫を凝らしてリモートワークを導入していますが、

公務員はどうでしょう?


就職希望先としても毎年かなりの人気を誇る公務員ですが、

役所のリモートワーク事情がどんな具合か気になりませんか?

私の職業は地方自治体の現職公務員ですが、

実際に緊急事態宣言の中、コロナの対応にあたった経験もあるので、具体的に述べていきたいと思います。



この記事で分かること

  • 公務員におけるリモートワークの実態がわかります。
  • 役所のリモートワークの課題がどんなものが理解できます。
  • 将来的に公務員就職したい、転職したい、けど、在宅で仕事できるの?ていう方に働き方を考える機会を提供できます。


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公務員のリモートワーク事情は問題だらけ?



現状を申し上げますと、地方自治体によって異なりますが、

完全なリモートワークを図ることは公務員行政職では難しいと思います。

理由を大きく次の3点にまとめました。

①部署によって業務内容が全く異なり、絶対的に開庁が必要な部署がある

②そもそもリモートワークを行うための環境が未整備、財政的にもフル完備は厳しいか。

③個人情報保護の観点から、みやみやたらに仕事道具を持ち帰ることに制限がある。

まず①から見ていきましょう。

サービスを漏れなく提供する必要性がある。

公務員の仕事は多岐にわたり、

実に幅広い分野を対象とします。

かつ、

その対象となる市民の方々も様々です。

ネットや郵送でのやり取りをすれば、わざわざ足を運ぶ必要がないにも関わらず、実際に役所の窓口に来ざるを得ない人もいらっしゃいます。




また給付金交付事務の過酷さを書いた記事でも述べたように、

ネットの使い方を知らない、

口座を持っていない、

という方々にもれなく行政サービスを提供する必要があります。



私個人の意見として、この時代にネットを使えない、理解しようとしない方はこの先の切り捨てるしかないと思ってます。

しかし、様々な事情がある方、どうしてもサービスを受けられない方はいます。

役所は全体の奉仕者という規定があることから、そのような方々無下に扱うことができません。

そのような仕事を業務内容とする部署においては、

リモートワークを職場全体で実施するのは難しいでしょう。

次に②そもそもリモートワークを行うための環境が未整備、財政的にもフル完備は厳しいか。を考えていきましょう。

リモートワークの環境整備の未発達

在宅勤務では、パソコンが必須です。

  • 複数人で会議をやる、
  • 保存してあるファイルを更新する、
  • 連絡のためにメールを送る、
  • 財務に関するシステムを扱う

などの業務が想定されますが、

こういった、仕事を成り立たせるためのネット環境を構築することが未完成な自治体が多いです。

そもそも役所のパソコン自体がすべて有線接続であり、無線接続で仕事をすることはまずありません。

無線でのネット構築となると、セキュリティ上の問題をクリアしたり、そのためにかかる費用をどこから捻出するかという問題も出てきます。

そのような状況でリモートワークができるでしょうか?

現状は、パソコンを持ちかえって在宅で仕事をする場合は、あらかじめネットワーク接続されたファイルを自分のデスクトップに移行し、オフラインの状態で自宅で作業をせざるをえません。

当然、ネットワークでつながることを前提とした業務はできません。

最後に③個人情報保護の観点から、みやみやたらに仕事道具を持ち帰ることに制限がある。を見ていきましょう。

個人情報の流出を阻止するためにデータの持ち出しが制限される

なにかの個人情報が流出するたびにニュースになる超個人情報保護主義社会の現代ですが、

個人情報流出防止のため、役所のパソコンセキュリティーはガチガチです。

民間から転職された方はみなさん仰いますが、

本当に自由度が無さ過ぎて、データ移送のためUSBを抜き差しすることすら多くの労力を要します。

役所のパソコンはすべてにUSBロックがかかっていることが前提であり、

そのUSBも単独で持つことは許されず、決められたパスワードロックがついています。

また、通常はパソコンの持ち出しは一切禁じられています。

さすがにコロナのときはパソコンの持ち出しは可能となりましたが、

パソコンを持ち出すためには、

  • 扱う業務はどんなものか?
  • 持ち出す必要性はあるか?

といった、客観的に説明できるような条件をクリアしなければなりません。

実際にリモートワークを役所でやるとどうなったか?

私の自治体では、こうした問題がある中、コロナの影響でやむを得ず交代勤務制をとり、形式上、リモートワークが可能としましたが、

  • コロナウイルスにおけるパソコン持ち出しの割合は、役所内全体でも20パーセント前後
  • 交代制勤務が取れない部署(窓口業務、福祉部門等)ではパソコンの持ちかえりはほぼゼロで、そもそも交代勤務制をとることすらできない。
  • 個人情報保護の観点から、本当に仕事に必要な情報を持ち帰ることができない。
  • 無線LANの構築ができないため、結局のところ在宅勤務=休みと化している。

4月から5月の間は大体がこのような状況でした。

最初にも申し上げたとおり、自治体によってやり方が異なるので、すべての自治体がこうした状況とは断言できないのですが、少なくとも私が勤めている自治体、近隣の自治体はこのような状況です。

在宅ワークしたいor将来的に考えているという方は、公務員はおススメはしない。



いかがでしたでしょうか。

公務員への就職・転職を考えている方にとって、

公務員の在宅での働き方の問題や課題などが分かっていただければ幸いです。

コロナの第2波がどうなるかわかりませんし、以後はもう少し状況が改善するかもしれませんが、

将来的にも「公務」という仕事の性質上、完全なリモートワークを成り立たせることは、自治体レベルでは難しいと思います。

働き方を巡っては、在宅でのリモートワークを実施してみた結果、無駄な仕事が明確になったり、子育てや家庭の事情なども考慮できるなど、働く側にとっても在宅でのリモートワークは十分にメリットがあるということが広く知られるようになりました。

こういった状況の中、公務員として働き方を巡っては、リモートワークでバリバリ働くという環境の実現化には、もう少し時間がかかりそうです。

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