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塾講師の実態を考える

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塾講師の実態を考える

学生時代のアルバイトに塾講師を選ぶ方も多いと思います。

実際私もそうでした。塾講師といっても色々と種類があって、基本的に学生に勉強を教えるということについては同じなのですが、個別指導、集団指導、家庭教師、最近では動画での指導など方法はバラエティーです。

正直な話、塾講師のアルバイトって面白いです。いい大学でていれば、自分の知識がそのまま形にもなるし、かわいい女(男)の子の生徒もいるし、バイト仲間での飲み会や遊びも結構できるし、あまり怒られることもないし、学生のやるアルバイトとしてはおススメの一つです。

でも、これを「就職」という方向にもっていくと話は別です。

今回はそんな塾講師の仕事について正社員になるとどういう業務を行うのかを見ていきたいと思います。

そもそもなんで私がそんなこと書けるかというと、一度塾講師の仕事に就職しそうになったからです。実際のところインターン中に「コレじゃないな」と思い身を引きました。あと学生時代のバイト歴はいろいろなものをやりましたが、中でも塾講師は在学中はずっと継続してやっていたという経験があります。

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塾講師のリアル~授業の準備が大変~

先生が黒板に字を書いて、いろいろな事柄を書き足していき最終的にきれいな板書が出来上がるじゃないですか?これは当たり前のことなんですが、もちろんあれは事前に練習しているんです。歴が長い先生はおそらくそこまで準備することはないでしょうが、最初の3年ぐらいはこの授業の予習にとてつもない時間がかかります。授業がうまい先生は、黒板内に板書をするとき、あらかじめノートなどに最終的にどのように展開し、どのタイミングで、どんなことを発言するか前もって決めています。そういった準備を全くしないで授業に臨むと、ほとんどの確立で授業が崩壊し、決められた時間内に到達すべきポイントまで授業を進めることができないでしょう。そして、この予習の時間は当然無給です。給料はでません。駆け出しの場合、この授業の予習に何時間もかかります。

塾講師のリアル

~ブラック企業の代表格:やるのは授業だけじゃない~

最初に就活サイトを見て驚いたのが、塾講師の勤務時間です。普通に13:00から22:00とかの勤務体系です。普通の社会人が午後の仕事を始めるかーといった時間に出社し、下手したら、たいていの人が眠ろうとしている時間帯に仕事が終わります。これ、最初は「朝ゆっくりできて、超楽そー」と思ってました。

しかし、現実は違います。おそらく毎日ということではないでしょうが、私がいた塾では、午前中に講習のチラシのポスティングや保護者の方との面談、模擬試験の準備などをやっていました。おそらくそのときは講習の直前とかだったので、忙しかったのだろうと思いましたが、普通に朝6時集合⇒大量のチラシをもって近隣の小中学校へ⇒校門の前で通学途中の生徒にチラシ配りをやってました。大体8時30分頃にチラシ配りが終わるので、そのあとどうするのかな、と思っていたら、今度は近隣のマンションや民家に直接ポスティングを一軒ずつやりました。とにかく配布する量が尋常ではなく、普通に午後2時ぐらいまでかかってしまったことを覚えています。そしてやっとこさ、営業が終わったら、10時ぐらいまで授業、もちろん立ちっぱです。授業が終わった後は次の日の講習やらなんやらの準備を行って、繁忙期にはそれが2,3か月続きます。もうヤバいですよね。さらっと書いていますが、この中で自分の授業の予習しなきゃいけないんですよ。

もちろん上に書いたようなスケジュールがずっと続くわけではないですが、客の書き入れ時である講習直前や新規教室の開校など、その地域に塾の存在を周知するような機会はとてつもなく忙しくなります。

塾講師のリアル~お客様は生徒ではなく親~

「塾講師」とは言っても、その実態は会社に雇用されたサラリーマンです。そのため、第一の目的としては、会社の利益になることをしなければなりません。塾講師の仕事として、勉強を生徒に教えますが、生徒を塾に通わせているのはその生徒の親です。つまり、より塾にお金を落とし、会社を成長させるためには、まず生徒の親に信頼感を与え、その塾にお金を落とさせるよう「営業」が必要なのです。

こういう考えを背景に塾ではどういったことがまかりとおるかというと、まず、親に対して不安感を与えます。

「今のままじゃ成績落ちますよ」

「最近は少子化が進む中、学歴が一層大切な世の中になります」

「これからはもっと勉強が難しくなるので、是非追加講習にも参加してください」

などなど。とにかく「今のままの成績に満足せず、子どもに勉強をさせるため、ウチの塾に通わせてください」ということです。ウソかと思うかもしれませんが、マジです。明らかにこの成績なら、あとは独学で頑張れば、志望校合格するだろう、という子に対しても同じことをやります。こうした背景は塾と塾との競争に関係しています。近年では塾同士の合併や消滅が繰り返されて業界の縮図もここ数年でだいぶ変わっています。それほど競争が激しい業界でもあります。自分が学生で塾に通っていたことを思い出してみましょう。結構、講習受けろ、とか追加授業の勧誘とかやたら多くありましたよね?

教えるのが好きであれば、専任講師を目指すべき

自分の経験をもとにすると、少なくとも生徒に授業をしているときはとても楽しかったです。うまくいかないときや失敗ももちろんありますが、トータルで自分が携わった生徒が志望校に合格したときの喜びは言葉にできないほど嬉しいです。いわゆる塾経営の会社に総合職として入社すると、授業は当然行いますが、会社の利益を出さなければなりません。やってみればわかるのですが、正社員としての役割を果たすことと、生徒にわかりやすい授業をする、というのは必ずしも比例の関係にはあるわけではないのです。

しがらみなしに、どうすればうまい授業ができるか、生徒を合格させることができるか、ということを突き詰めたい場合は、正社員という形ではなく専属の講師という雇用形態で働くことも視野に入れてみてください。

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